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マダミスの「相場」をデータで見る — 人数・時間で値段はどう決まる?

いまミス編集部6分で読めます公開

マダミスのシナリオは、無料のものから数千円のものまでピンからキリまで。でも数千件の作品をまとめて眺めると、値段には意外とはっきりした「相場」があります。案内役は物知りカラスのイマクロウと、好奇心旺盛な猫のミス・マダムです。

まず全体像:中央値は500円、3割は無料

ミス・マダム
ミス・マダム

マダミスのシナリオって、そもそもどのくらいの値段なのかしら? 無料のものもあれば、けっこう高いものもあるでしょう?

イマクロウ
イマクロウ

いい問いだ。「ピンキリ」で終わらせず、数字で見てみようじゃないか。当サイトが収録している2,500以上のBOOTH公開作品を集計すると、全体像はこうなる。

当サイトが収録するマダミスシナリオを集計した、値段の全体像です(2026年7月時点・当サイト調べ)。

  • 価格の中央値は500円 — ちょうど真ん中に来る作品がこの値段
  • 約33%(845作品)は無料 — お金をかけずに遊べる作品がこれだけある
  • プレイ時間の中央値は120分 — 2時間前後が標準的
  • 一番多いのは4人用(683作品)

「平均」ではなく「中央値」を使う理由

価格の単純平均は6,000円を超えますが、これは一部の超大作・限定品が数字を極端に引き上げているためで、実感とはかけ離れます。そこで本記事では、価格や時間は「ちょうど真ん中の作品の値」=中央値で見ていきます。

ミス・マダム
ミス・マダム

3割が無料なのね! 思っていたよりずっと手が届きやすいのだわ。

イマクロウ
イマクロウ

そうなのだ。ただ「無料が多い」話は奥が深いので、それはまた別の記事でじっくり扱う。ここでは有料作品にしぼって、値段の「相場」を見ていこう。

人数×時間×価格の早見表

ミス・マダム
ミス・マダム

値段って、何で決まっているのかしら。ページ数? それとも人数?

イマクロウ
イマクロウ

最も効くのは「人数」だ。プレイ人数ごとに、時間と価格の目安を並べるとこうなる。ひと目でわかるはずだ。

プレイ人数ごとに、プレイ時間と価格の目安(中央値)をまとめた早見表です。価格は無料作品を除いた「有料作品の中央値」で示しています。

5001人7302人8003人1,0004人1,0005人1,5006人1,8007人
人数別・有料作品の価格の目安(中央値)
最大プレイ人数収録作品数時間の目安価格の目安(有料)
1人5890分500円
2人30090分730円
3人27390分800円
4人683120分1,000円
5人650150分1,000円
6人392180分1,500円
7人90210分1,800円

読み取れること

人数が増えるほど、時間も価格もきれいに右肩上がりになります。1人用のおよそ500円から、7人用の1,800円まで、人数に沿って相場が階段状に上がっていくのが見て取れます。

なぜ人数が増えると高くなる?

ミス・マダム
ミス・マダム

どうして人数が多いと高くなるのかしら。人数って、値段と直接は関係なさそうなのに。

イマクロウ
イマクロウ

直接ではなく、間に「規模」が挟まっているのだ。人数が多い作品は、たいてい時間も長い。数字でも、人数と時間はゆるやかに連動している(順位相関で0.40)。

人数が値段を押し上げる背景には、「大きい作品ほど、あらゆるコストが増える」という関係があります。

  • 時間が伸びる — 人数が多いほど1話あたりの情報量が増え、所要時間も長くなります
  • 登場人物・配布物が増える — キャラクターシート、ハンドアウト、証拠品など、用意すべきものが人数分ふくらみます
  • 制作の手間が増える — 多人数の物語を破綻なく組み上げるのは、それだけ大変な作業です

実際、当サイトのデータでも人数・時間・価格はいずれもゆるやかに連動しています(有料1,615作品の順位相関で、人数×価格0.29/時間×価格0.31)。「強い比例」ではありませんが、「大きい作品ほど高い」という傾向ははっきり表れています。

値段だけで中身は測れない

相関はあくまで「ゆるやかな傾向」です。同じ4人用でも300円の名作もあれば2,000円の意欲作もあります。値段は品質そのものではなく、あくまで「規模の目安」として捉えるのが賢い読み方です。

一番多いのは「4〜5人・2時間・1,000円」

ミス・マダム
ミス・マダム

じゃあ、いちばん「ふつう」のマダミスはどのあたりになるのかしら?

イマクロウ
イマクロウ

4〜5人用だな。この2つで合わせて1,333作品、全体の半分以上(52%)を占める。まさに市場のど真ん中だ。

581人3002人2733人6834人6505人3926人907人
プレイ人数ごとの収録作品数(当サイト調べ)

作品数がもっとも集中しているのは4〜5人用で、両者を合わせると1,333作品・全体の52%にのぼります。この帯の標準像をまとめると——

  • 人数:4〜5人
  • 時間:2〜2時間半(120〜150分)
  • 価格:1,000円前後(有料の場合)

これが、いま最も作品が豊富で、遊ぶ相手も集めやすい「マダミスのど真ん中」です。はじめの一作を探すなら、まずこの帯から選ぶと外しにくいでしょう。逆に、1人用・2人用(少人数)や7人以上(大人数)は作品数がぐっと絞られ、その分だけ「探しがい」のあるゾーンでもあります。

買い手・作り手へのまとめ

ミス・マダム
ミス・マダム

今日の話、覚えておくといいことをまとめてくれるかしら。

イマクロウ
イマクロウ

うむ。買う側と作る側、それぞれに使える形にしておこう。

これから買う人へ — 同じ人数帯なら、上の早見表が「高い/安い」の判断基準になります。4人用が1,500円なら少し強気の価格設定、5人用が500円ならお買い得、といった読み方ができます。まずは作品数の豊富な4〜5人帯から探すと、選択肢に困りません。

これから作る人へ — 値付けに迷ったら、同じ人数帯の相場(4〜5人なら1,000円前後)を出発点にすると、市場から浮きにくくなります。相場より高くするなら、ボリュームや同梱物でその理由が伝わるようにしておくと納得感が生まれます。

この記事のデータについて

数字はすべて、持ち込み型(ダウンロード/同人)シナリオのうち、当サイトが収録しているBOOTH公開作品による集計です(2026年7月時点)。専門店での公演型の参加料金は含みません。集計方法は今後の作品追加に合わせて定期的に見直します。

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