
選ばれるマダミスの「出し方」——作品情報、ちゃんと伝わっていますか?
「渾身の一作なのに、なぜか選ばれない」——その理由は、作品のクオリティ以前の"見せ方"かもしれません。2,000作以上を見てきた「いまミス」が、遊びたい人にきちんと"届く"作品ページの整え方をお届けします。この記事のテーマは「まず書いておきたい必須情報」。案内役は物知りカラスのイマクロウと、好奇心旺盛な猫のミス・マダムです。
値段を下げる前に——理由は「見せ方」かも

ねえイマクロウ、「無料にしているのに、有料作品より選ばれない」って落ち込んでる作家さんがいたのだけど……作品がよくないのかしら?

そうとは限らん。ワガハイは2,000を超えるマダミスを見てきたが、「面白そうだが、選ぶとなると手に取りにくい」と感じる作品には、共通点があってな。中身より前の、"見せ方"のところで損をしているのだ。

見せ方……?

そう。自分の作品の評価も、自分の評価も、値段だって下げる必要はない。今日話すのは、どれも「わかっていればかんたん」なことばかりなのだ。
「渾身のマダミスが全然選ばれない」——そう悩んでいる作家さんへ。あなたの傑作が届かない理由は、質の話ではなく、遊ぶ人が最初に見る「作品ページ」の"見せ方"にあるのかもしれません。数多くのマダミスを集めている側から見ても、「もったいないな」と感じるページは少なくないのです。
これはクオリティの話ではありません
以下はすべて「見せ方」の話であって、作品の良し悪しや好みの話ではありません。裏を返せば、ページを少し整えるだけで、これまで届かなかった人に届くようになる——ということでもあります。
① GMの要不要を書く

GMって、要るものじゃないの? ああ、マダミスだと不要な場合が多かったかしら?

そう、「いるのが普通か、いないのが普通か」の"常識"が人によって違う。だから「この作品はどちらなのか」ははっきり書いておいた方がいい。
GMが要るのか要らないのか——実は、書かれていない作品がとても多い項目です。記載がないと、読み手は「GMがいて当然」と「いなくて当然」のどちらとも取れず、判断を保留してしまいます。「この作品は、あとで考えよう」——そうやって後回しにされて、うっかり忘れられてしまうかもしれません。
GMレスならその旨を、要GMならその旨を、作品ごとにはっきり明記しましょう。
② 想定プレイ時間を書く

でもプレイ時間って難しいわよね。感想戦が本編以上に盛り上がることだってあるわ。

もちろんだ。だからこそ、おおよそでも分からないと、かえって二の足を踏む。目安があるだけで十分ありがたい!
「どれくらいのボリュームのマダミスなのか」が伝わらないと、遊ぶ側は予定を組めません。大体でいいので「全体で◯分」を書きましょう。
大事なのは、正確さよりも"目安があること"。「2時間だと書いてあったのに、感想戦が盛り上がって4時間かかった」——そんなことで文句を言う人は、まずいません。多分!
「全体で」がうれしい
ルール説明やハンドアウトの読み込み、そして感想戦まで含めた「全体」の目安があると、なお親切です。「本編◯分+感想戦目安◯分」のように分けて書くのもおすすめです。
③ 人数と「推奨人数」を書く

「◯人以上、何人でもOK」って、むしろ親切なんじゃないの?

気持ちはわかる。だが遊ぶ側は「いちばん輝く人数」が知りたいのだ。推奨を一つ示してやるのが、いちばんの優しさだな。
初めて出会うマダミスほど、「必ず立卓できる、いつもの仲間」と遊びたいもの。そのために最初に必要なのが「何人用の作品なのか」という情報です。
キャラクター名やあらすじから人数を"読み取れる"作品もありますが、「万が一、読み間違えていたら…」と考えると、人数が明記された作品はやはり安心感が違います。
また「◯人以上、何人でも可」の作品は、「このシナリオがいちばん面白いのは何人なんだろう?」「オプションのキャラクターは主要キャラクターと同じくらい楽しめるのだろうか?」と悩ませてしまいがち。「推奨は◯人!」を、ぜひ作品ページに書き添えてみてください。
④ 余裕があれば:PCの男女バランス

キャラクターの性別まで気にする人、そんなにいるのかしら?

まったく気にしない人も多い。ただ、書いてあると「うちの面子でいけるな」と一目で分かって助かる、という人も一定数いるのだ。必須ではないが、あれば親切、くらいの話だな。
これは必須情報ではなく、"あるとうれしい"寄りの項目です。性別を気にせず楽しむ人もたくさんいますが、「集まった面子の構成に合うか」を先に知りたい人も一定数います。
もちろん、ロールプレイで別の性別を演じるのも一興。あくまで参考として「PCの男女の目安」が書いてあると、「今回の面子にちょうどハマりそう」「これくらいのズレなら大丈夫」と判断する材料になります。厳密でなくてかまいません。「男性◯・女性◯・どちらでも◯」くらいのざっくりした目安で十分です。
ここは「必須」ではありません
男女バランスは、書いていないからといって選ばれない、という類の情報ではありません。あくまで「余裕があれば添えると親切」なオマケの一つとして受け取ってください。
⑤ 配信の可否をはっきり書く

配信に使いたいなら、確認すればいいんじゃない?

そこまでやる場合もあるだろうが「断られたら気まずい」「連絡が返ってくるのがいつになるかわからない」と敬遠する人もいる。OKならOKと書いてあるだけで、選択肢に入ってくる!
配信を見た人は、「面白そうだから自分でも遊びたい」と未来のお客さんになることもあれば、ネタバレを知って"もう自分では遊べない人"になることもあります。この両面があるのが、マダミスの難しくて面白いところ。
だからこそ「配信していいのか」は、作り手ごとに考えが分かれて当然の項目です。「一気にネタバレが広がるのは避けたいから配信は不可」「気にしないので使用OK」「このシナリオだけならいい」——どれも一つの正解。ぜひその方針を明記してください。タグをそっと付けておくだけでもアリです。
もちろん「配信してもいいけど、一声かけてほしい」「趣味ならOK、商業利用は不可」といった条件があることもあるでしょう。その場合も必ず書いておきましょう。 「ダメとは書いていなかったので、いいと思っていた」——そんなすれ違いを防げます。
⑥ 大事な情報を「画像だけ」にしない

せっかくきれいなキャプション画像に載せたのに、本文にも書くの? 二度手間じゃない?

画像の情報は検索結果を見て見つける時に便利だが、検索条件そのものは引っかからない。両取りが正解ということだ。
「このマダミス、ブクマはしたけど何人用だっけ…?」と思って、探しても、探しても情報がない。ない…念のため今回は外しておくか…。
後で見たら、あ、キャプション画像に書いてありました。——そんな"あるある"。
キャプション画像は、探しているときにパッと目に入ってありがたい存在です。でも、同じ情報が作品説明の"本文テキスト"にもあると、もっと助かります。
画像とテキスト、両方が理想
画像とテキストの両方に書くのがベスト。もし片方だけにするなら、"テキスト"を優先しましょう。人の目にも検索にも届きやすくなります。
【まとめ】必須情報チェック表
ここまでの6項目を、チェック表にまとめました。作品ページを開いて、ひとつずつ確かめてみてください。
| 項目 | ありがち | あると助かる! |
|---|---|---|
| GMの要不要 | 記載なし | 「GM不要(GMレス)」「要GM」を明記 |
| プレイ時間 | 記載なし | 「全体で◯分(+感想戦、など)」 |
| 人数 | 記載なし、「◯人〜」だけ | 「◯〜◯人・推奨◯人」まで書く |
| 配信の可否 | 記載なし | 「配信OK」「条件つきOK」「配信NG」を明記 |
| 情報の置き場所 | キャプション画像だけ | 作品説明に情報を書く |
| PCの男女バランス(+α) | 記載なし | 「男性◯・女性◯・どちらでも◯」の目安 |

どれも「知っていればかんたん」なことばかりね!

そうだろう? 心当たりがあれば、ぜひ作品ページを見直してみてほしい。眠れる傑作が、しかるべき相手に届くことを祈る!